株を購入するときにまず悩んでしまうのが、「どの銘柄の株を買えばいいのか分からない」という点だと思います。3500社を越える企業が上場している中で、その一つ一つを精査して購入する銘柄を選ぶというのは正直現実的ではありません。実は3500社も上場していると、その中で人気のある株、人気のない株というのに分かれます。人気株には大きく分けて2種類あります。

ひとつは、個人投資家が長期的に保有したいと思うような安定した人気を保つ株で、こうした株は高配当や魅力的な株主優待などが特徴です。いわゆる大型株の中での人気株です。

もうひとつは、短期的に人気の出る株です。企業の現在の業績で評価するよりも、その企業がチャレンジしようとしている「夢」にかけるといった個人投資家の心理を反映したような銘柄が多いですね。新薬の開発を研究しているバイオ関連企業や、将来の私たちの生活を一変する新技術を研究しているようなベンチャーなどが、こうした人気株に相当するでしょう。これらは新興株の中の人気株と言えるでしょう。

人気株の分かりやすい特徴は?

大型の人気株も新興の人気株も、その一番の特徴は「出来高が多い」ということです。この出来高がその株の人気をはかるうえでの一番わかりやすい指標となるでしょう。出来高が多いということは、その株を売買している人が多いということです。資金がそこに集まっているということを意味します。証券会社のツールを使えば、その日の出来高のランキングを見ることができます。出来高ランキングは、つまり人気株ランキングと言うこともできるので、人気株を狙うのであれば常にチェックするようにしましょう。

ランキングを見ていると気づくと思いますが、特に新興株の場合はいつも同じ銘柄に人気が集まっているとは限りません。材料やテーマによって個人の資金は流動的に移動するのです。例えば、先月までは「自動運転」というテーマで盛り上がっていた市場に、新しい「フィンテック」というインパクトの大きなテーマが出てきたとします。すると、自動運転で人気を集めていた銘柄から資金が抜けて、新しくフィンテック関連企業が人気銘柄となるのです。このように短期間で主役が次々と入れ替わるのが新興の人気株の特徴です。

人気株で得られるメリットとは?

まず大型の人気株のメリットは、何といってもその配当利回りのよさでしょう。利回りがよいから人気化しているわけなので当然ですが、安定して高配当を出し続けることができる企業というのは、財務だけでなく将来的な成長性があり業績見通しもしっかりしている優良企業ということを意味します。つまり、配当や優待をしっかり手に入れつつ、株価の上昇による売却益も狙えるというダブルのメリットがあるわけです。株で利益を出すには、配当を得るか売却益を得るかの2通りしかありません。その両方を低リスクで狙えるというのが、大型の人気株の一番のメリットと言えるでしょう。

一方、新興の人気株のメリットは、短期間で大きな利益を取りやすいということです。うまくいけば、たった1週間~1か月ほどの短い期間で資産を2倍以上にすることも可能なのです。そのためには今何が旬のテーマなのかをいち早く把握して、そのテーマの中心となる銘柄だけでなく関連銘柄までしっかり調べることが重要です。ただし大型の人気株と比べて急落のリスクも非常に大きいため、常にリスク管理を頭に入れて取引を行うべきでしょう。高リスクではありますが、現物のみの取引でも短期間に資産を大きく増やすことができるという点が一番のメリットと言えます。

このほかに、大型・新興問わず人気株のメリットと言える点は、やはり出来高が多いということでしょう。これは逆に考えると、保有している株を売却しやすいということを意味します。特にマーケットの外部要因で株価が下落しているような場合には、出来高の少ない不人気株だと買い手が少ないために自分が売りたい値で売ることができないという状況に陥ってしまうことがよくあります。その点、出来高の大きい人気株であれば、売りたいときに(ある程度)自分の許容できる範囲の値で売ることが可能なのです。こうしたリスク局面で、資産を守りやすいのが人気株であると言えるでしょう。

人気株にデメリットはないの?

ただ、人気株もいい面ばかりではありません。デメリットもあるのです。まず大型の人気株についてですが、最大のデメリットはマーケットの影響を受けやすいという点です。つまり、業績も成長性も引き続き好調であるにも関わらず、世界情勢や大きな事件事故などといった外部要因によって日経平均が暴落した際に、それに同調して一緒に暴落してしまうという危険性が大きいのが大型株の特徴です。ですので、好業績という点だけに胡坐をかかずにきちんと自分なりのリスク管理をしておく必要があるでしょう。

一方新興の人気株のデメリットは、急騰で儲けやすい反面、急落したときのリスクが非常に大きいという点でしょう。例えば、ストップ高まで上がった株が大引け間際にストップ高がはがれて大暴落ということも少なくありません。短期間で資産を増やすことができるかもしれませんが、逆に短期間で資産をすべて失うというリスクもあることは覚えておきましょう。

大型・新興ともにデメリットである「リスク」をいかにコントロールするかが、人気株の恩恵を享受する一番のポイントとなりますね。