株式投資を行うにあたり、流動性とは何かを知っておくことは大事です。流動性とはふたつの意味がありますが、まずは資産や商品などを売買するために必要となる現金をどれほど保有しているかが挙げられます。購入が必要となる時に、そのための資金が無ければ手に入れることはできないわけです。そしてもうひとつ、その資産や商品が市場でどの程度出回っているのか、そしてその売買の注文がどれほど多いのかによって異なるものとなります。市場に出回る数が少ないほどに、流動性は低いものとなります。あるいはそれを買ったり売ったりする人が少ない場合も、流動性は低いこととなります。逆に出回る数が十分に多く、また売買注文が多ければ流動性は高いというわけです。

そしてこの流動性が高い場合には、その価格は急激に変動することは少なくなります。つまり価格に安定性が生まれるわけです。逆に流動性が低い場合には、その値動きは大きく極端になる可能性も出ることになります。このように流動性とは、価格変動にも影響を与えることになりますし、株式であれば株価が安定しやすいか否かにも影響を与えることになります。また換金のしやすさも流動性の高さに応じて変わるものとなります。

株取引は比較的流動性が高いものです。

株取引は比較的流動性が高いものとなります。その理由として、まず発行される株数が多いことが挙げられます。実際にはその発行株式のうち浮動株と呼ばれるものが影響することになります。浮動株が多いほどに株式市場で取引される株式は増えることになりますし、それを扱う参加者も実に多いものです。その結果、流動性は高まって行くことになります。そのおかげで、株式は安心して売買できる投資先となりますし、必要な時に売却して現金にすることができるわけです。

また、世界中の投資資金は高い利回りや低いリスクとなる金融商品を求めることになりますが、それと共に流動性の高いものも必要としています。その点において、株式市場は非常に魅力あるものとなります。また、それに応えるだけの豊富な株式が市場に出回っているので、いつでも投資機会を得ることができます。さらに世界中の投資家がどんな国の株式も売買することが可能となっています。その参加者の多さも株取引の流動性が高いことに結びついています。もちろん、全ての銘柄が一様に流動性が高いわけではありませんし、中には発行株数が多いとしても、市場に流通する株式が少ない銘柄もあるものです。

銘柄によって異なる流動性について

銘柄によって異なる流動性についても知っておく必要があります。基本的には浮動株が多いほどに流動性は高くなります。それを売買する投資家は数多くいるので、とにかく流通量さえ確保されれば高い流動性となります。けれども、発行される株式を一部の人が多く保有している場合には、市場に出回る株式は少なくなります。これは例えば、敵対的買収を避けるために親族などで株式を押さえておくという理由もありますし、また議決権を得るために保有する場合もあります。そのような場合は売買しにくいために、購入したいと思う人も少なくなるものです。売却したい時になかなか買い手が見つからないために、換金可能化が難しくなります。

ただし、そのような流動性が低い銘柄は時に大きな値動きをするために、あえて購入を検討する場合もあります。ただし、流動性が低いことによるリスクは高いことから、株取引が活発に行われる銘柄としてはやはり、流動性が高いものとなります。大型株と呼ばれる発行株式が多い銘柄は人気が高く、売買高も非常に多いものもなります。逆に流動性が低い銘柄の場合には、割安な金額で放置されたままになっています。

流動性の低い銘柄を見分けるポイントについて

流動性の低い銘柄を見分けるポイントはいくつかあります。まずは日々取引される出来高が極端に少ないものが挙げられます。高く売りたいと注文を入れる人と、安く買いたいとする人ととの価格に隔たりがあるために、注文が約定しないのが原因です。もしそこに成り行き注文が入れば、価格は大きく動くことになります。企業にとってプラス材料となるものが発表されると、大幅に価格が上昇することになります。また、浮動株がどの程度あるのかを調べることによって、ある程度の流動性を把握するらことが可能となるわけです。

そのような流動性の低い銘柄を保有することには、ある種のリスクを抱えるようになります。株式相場が大きく値下げするような場面において、買い手が無いことにより売却できなくなるリスクを抱えることになります。そのために、流動性の低い銘柄に関しては特殊な売買高を行うことにもなります。企業の側としては、浮動株を増やすことにより様々なリスクを抱えることになります。発行株数が少なければ、敵対的買収のターゲットにもなりやすくなります。とは言っても株式は市場から資金を得るためには大切なものです。流動性が低くなれば保有者となりたがる投資家も少なくなり、その結果株価は割安で放置されることになります。